現代に生きる私たちの社会関係・人間関係の成り立ちにおいて、西洋の歴史のなかで生じた事柄は、無視しえない影響を及ぼしています。この授業では、西洋を中心に、「歴史の見方の歴史(史学史)」の変遷を、つぎに西洋の歴史観を東洋史に適用した場合の限界性について、わかりやすく解説します。受講に際して、西洋史ないし高等学校世界史の知識の有無は問いません。
具体的な授業内容は、次のとおりです。I~IVは渋谷が、Vは佐々木が講義を担当します。
I はじめに(第1回)【オンデマンド】
II 西洋の古代および中世の世界史像(第2,3回)
III 近代西洋の世界史像
1. 啓蒙期の世界史像(第4,5回)
2. マルクス主義の世界史像(第6,7回)
IV 現代の世界史像
1. 帝国主義論(第8回)
2. 近代化論(第9回)
3. 近代世界システム論(第10,11回)
V 西洋の歴史観と東洋史の事実
1. ウォーラーステイン以後のグローバルヒストリー(12,13回)
2. 史的唯物論と中国(13,14回)