我が国では、少子高齢化や働き手の減少に伴い急速に社会構造が変化しており、ビジネスを手段として社会的、経済的な変革を起こす「イノベーター」の育成が求められています。このようなイノベーションを起こす人材になるためには、小・中・高校までの学習による読み書き・計算だけでなく、仮説思考に基づく情報編集力(地頭力)の習熟が必要です。また、個の圧倒的な能力で成果をあげるアメリカ型のイノベーターに対して、我が国のイノベーターはチームとして成果をあげるタイプが多く、このような特性に則したカリキュラムが必要です。
そこで、本授業では(1)正解か分からない状況下において得られた情報、違う見方をする情報を編集し総合的な納得解を得る能力(地頭力)、(2)自らが選定したチームにおいて仲間と効果的にコミュニケーションをとりチームとして成果をあげる能力を個人やグループでビジネスプランを作成することで養うことを目的とします。
授業の前半では、地頭力やエフェクチュエーションといった実践的なアントレプレナーに関する知識についての講義を行います。その後、チーム分けを行います。後半では、グループに分かれてビジネスプランを作成します。これにより、「正解」が無い成熟した社会でも、地頭力を常時発動しチームで成果をあげることのできる人材へ成長できると考えます。